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平出 哲也
AIP Conference Proceedings 2182, p.030007_1 - 030007_5, 2019/12
被引用回数:2 パーセンタイル:84.78(Nuclear Science & Technology)室温イオン液体の利用は多くの分野で行われている。そのひとつは使用済み核燃料の再処理であり、室温イオン液体の放射線の影響に関する研究は重要である。過剰電子の反応のように速い過程を研究するためには、陽電子消滅法は重要な手法である。非常に早い時刻における反応を理解するために、陽電子消滅寿命-運動量相関(AMOC)測定を行い、ポジトロニウムが作るバブルの形成が室温イオン液体の中では非常に遅いことが分かってきた。また、室温イオン液体の融点付近において、ポジトロニウム形成直後にポジトロニウムが作るバブルに振動が見られることが明らかとなった。このことから、例えば、室温イオン液体中のポジトロニウム形成はピコ秒程度の速い反応であることが言える。このように従来の液相とは違うポジトロニウムが示すいろいろな現象について議論を行う。
深谷 有喜
no journal, ,
全反射高速陽電子回折(TRHEPD)は、物質の最外層に高い敏感性を持つ構造解析手法である。陽電子に対する結晶ポテンシャルは全ての物質においてプラスの値をとるため、低視射角における陽電子ビーム入射では全反射が起こる。この時の陽電子ビームの物質中への侵入深さは1以下であり、原子1個分の厚みにしか満たない。このことが、TRHEPD法が2次元物質の構造解析に有用たる所以である。本講演では、TRHEPD法の詳細と、その進歩が著しいIV族単元素2次元物質(グラフェン, シリセン, ゲルマネン)の構造解析に適用した最近の成果について報告する。